もくじ

手続を代行した結果・概要

  • 疾患名:大動脈弁狭窄症
  • 性別・年齢:男性 63歳
  • 住所地:北海道札幌市
  • 障害の状態:人工弁置換
  • 決定等級:障害厚生年金3級

大動脈弁狭窄症の発症から年金申請までの経緯

49歳時、健康診断にて糖尿病を指摘され、通院を開始した。3年半が経過した頃、転勤になったため、転院した。
1軒目の病院からの紹介状を持参して、転勤先の近くのクリニック(2軒目)を尋ねたところ、他院を紹介される。
紹介を受けた3軒目のクリニックでは、食事及び運動療法の指導に加えて、経口の血糖降下薬を使用し、血糖値をコントロールする治療を受けた。
1年後、また別の地域へ転勤になったため、転院した。
転院先の4軒目の総合病院では、投薬による2型糖尿病の治療を受けていたが、2年後、他の地域へ転勤になったため、転院した。
5軒目も総合病院へ転院し、投薬による血糖値のコントロールを継続。1年でまた転勤になり、紹介状を持って転院した。
6軒目の総合病院では、合併症の精査を目的とした心電図検査を受けたところ、心肥大が見つかり、心臓エコー検査では中等度の大動脈弁狭窄症が見つかった。
同院の循環器内科で精査を受けたが、経過観察となっていたところ、またも転勤となったため、紹介状を書いてもらい、転院した。
7軒目の病院は、以前受診していた5軒目の病院と同じ病院であったが、6軒目に受診した病院において判明した傷病の手術を受ける為、8軒目の病院へ入院し、上行大動脈瘤切除術と人工弁置換を伴う基部置換術を受けた。
その他、血液検査の結果から、糖尿病以外にも高脂血症と高尿酸血症についても指摘を受けているため、食事に気をつけ、処方された薬剤を服用しながら日常生活を送っている。

申請手続きの感想・学んだこと

大変多くの病院へ通院歴があり、まずは通院歴の整理から開始しました。
この度の請求疾患である大動脈弁狭窄症は、糖尿病が原疾患としてあることから、初診日の特定に大変困難を要しました。
糖尿病としての初診の病院では既にカルテが廃棄されており、受診状況等証明書の入手は出来ませんでした。
2軒目の病院でカルテが残っていたことから、受診状況等証明書を依頼したところ、紹介状を含め、糖尿病としての初診の特定を出来る重要な資料を入手することが出来ました。
その後、結局、6軒目の病院でも受診状況等証明書を入手しましたが、この時点ではじめて心肥大の所見があり、初診として特定されることになりました。
初診から1年半後の障害認定日においては、人工弁の置換は行われてはいませんでしたが、障害等級3級と遡及決定され、年金を受給することとなりました。